強固なアンテナ支線固定方法
支線を固定する高さは?
今回は実地ではなく図面での検証です。
屋根の上に屋根馬でアンテナを固定する場合、倒れないように支線を張ります。
この支線の固定高さは、どの位置が最適なのでしょうか?
図ではアンテナポールの中間に固定していますが、固定位置を赤の方向、青の方向どちらに動かした方が強固に固定できるのでしょうか?
これは、赤の方向です。出来るだけ高い位置に支線を固定した方が下向きの力が強く働き強固に固定できます。
但し、アンテナポール根元にBSアンテナなどが取り付けられていると、風で屋根馬が移動する力には弱くなります。
これを補強する為に支線に加えて補助支線で固定します。
補助支線の固定位置は?
次に補助支線の固定位置です。
マスプロアンテナのカタログ内にある「アンテナの立て方」説明では補助支線を右図のように支線に対して直角に近い角度で屋根馬の脚と固定しています。
この場合、補助支線はこの位置が一番強固に取り付けられるのでしょうか?
支線の場合と同様に補助支線固定位置を動かした場合を考えてみました。
補助支線を赤い矢印に移動して行くと最終的にはアンテナポールと平行になり補助支線の意味が無くなってしまいます。
逆に青の矢印の方向に移動して行くと、屋根からの支線がアンテナポールと屋根馬にそれぞれ張っている格好になります。
補助支線はどちらの取り方?
上記の結果から、補助支線の取り方は2つの方法に分かれます。
支線と直角に屋根馬まで張る方法と屋根から2本の支線を張る方法です。
支線と直角に補助支線を取ると、屋根馬を持ち上げる方向に力が働くので、屋根から2本の支線で固定する方が強固に思えるのですが・・??
さて、どうやって調べたらいいのでしょうか?建築学の構造力学の本でも読めば解るかな??
もし、この答えが解る方が居られましたら教えて頂けないでしょうか。
疑問点:補助支線の固定方法は上記どちらが強固なんでしょうか?
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投稿日時: 2008年06月26日 14:24 [ EDIT ]
簡単です。
2本張った方が強固です。
1本に補助線だと屋根馬が持っていかれます。
特にパラボラアンテナを付けた場合、後からポールが傾く例が多いです。
物理的には建てたばかりの時は上下の支線止めで同じ力がかかりますが、支線は時間が経つと強風や劣化で伸びていきます。その場合、1本に補助線だと大きくバランスを崩します。
また2本支線を張れば強風に単純に倍の力に耐えます。
その上、2本支線の場合、仮に支線が伸びてしまっても、ある程度バランスを保てますし、合計8本で支えているわけですから切れた場合も安心です。
(4本だと1本切れただけで倒れます。)
1本に補助線は、施工が楽ですし、材料を節約が出来ますので多く見かけますね。その場合、雑な施工が多いです。