適正なアンテナ工事価格
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アンテナ取り付け工事の適正価格
アンテナ工事の適正な価格はいくらなのだろうか?考えてみました。
仕様としては、地上デジタル対応の家庭用UHFアンテナを2方向に向け一般的な混合器でミックスします。
取り付けは2階屋根上に3.6mのポールで、上下各4本、合計8本の支線で固定する方式、個々の材料は最低価格品ではなく、そこそこ耐久性があるものを選択しました。
材料費
まず、どんな取り付け仕様でも必要なアンテナとポールと混合器の価格です。下記は定価で計算しています。
メーカー | 品名 | 品番 | 定価 | 必要台数 | 合計 |
DX | UHFオールチャンネル14素子 | USA-19D | 5072 | 2 | 10144 |
DX | UU混合器 | UUM-201 | 2100 | 1 | 2100 |
DX | ポール1.8m | MZ-180 | 1334 | 2 | 2668 |
DX | マスト接続金具(φ25用) | MCP-25N | 326 | 1 | 326 |
合計 | 15238 |
次に屋根馬と8本の支線を使って固定するための部材費用です。
メーカー | 品名 | 品番 | 定価 | 必要台数 | 合計 |
日本アンテナ | 屋根馬 溶融亜鉛メッキ仕様 | NAT-3Z | 3885 | 1 | 3885 |
DX | ステー金具 | GRK-25N | 231 | 2 | 462 |
日本アンテナ | アンテナ支線 (1.6mm×30m) | SW-160N(30M) | 2730 | 1 | 2730 |
日本アンテナ | 支線アンカー (4本入り) | WA6504-SP | 2205 | 1 | 2205 |
日本アンテナ | ターンバックル4本入 | TB-4-SP | 1155 | 2 | 2310 |
合計 | 11592 |
以上のようにアンテナ材料費を計算すると定価ベースで26830円と言う結果になりました。
作業費用
次に作業費用の計算です。アンテナ工事自体は通常1時間程度と思いますが、移動時間やテレビ接続後の設定や説明を考えると2時間が標準時間ではないでしょうか
月給20万の人の時給は千円です。給料の5倍稼ぐと考えると時間当たりの作業費用は一人5千円です。
二人で2時間の作業時間が掛かれば、作業費用は2万円となります。
危険手当
2階の屋根には長梯子で上るケースが多いと思いますので、危険な命がけの仕事です。
当然、危険手当が別途必要ですので、一人5千円合計1万円が必要となります。
適正なアンテナ工事価格は
以上を合計すると
- アンテナ材料代26830円
- 作業費用20,000円
- 危険手当10,000円
合計で56,830円となり結構高い費用となりました。
アンテナ材料費を再検討すると、まず材料費が定価で計算していますので、2割の割引を考えると約21500円です。
ターンバックルなど、使う材料を再検討したり、仕入れの工夫などで2万円は切れると思います。
さらに、材料コストを下げるなら、溶融亜鉛メッキ仕様の屋根馬を塗装仕様に変えたり、ステンレス材料を減らしていく事になります。
アンテナ材料費と異なり、作業費は計算しにくい費用です。
例えば、数箇所連続して工事を行えば、移動時間の請求はなくなります、工事後の説明は別料金と規定すれば作業費用はアンテナ取り付けの1時間2人で1万円となります。
以上を考慮して、適正なアンテナ工事は3万5千円から4万円ぐらいではないでしょうか
もちろん、アンテナ工事業者によっても様々で、ブースター取り付けなどの追加工事をあらかじめ考慮して標準工事を安く請け負うところや、調整説明費用を含めて高くなっている所もあると思います。