ヤマダ電機の品格
なんで「激安」に出来るのか
久しぶりに家電業界の復習が出来ました。
また、広島や難波、宮崎でこのような戦いが有ったとは思いませんでした。
読みたくなった情報元は品格>いずみ社長の業務日誌です。
家電業界の歴史
私は現在小さな電気店を経営していますが、家電メーカーや家電量販店での仕事経験があります。
この本の前半は、家電業界の歴史を思い出させる内容でした。
昔はテレビ1台販売すると、サラリーマンの月収ほどの収入があったそうです。(先代より聞いた話)
家電メーカーも電気店を抱え込む為、系列店の店舗数を増やす政策をとっていました。
メーカーにとっては地域電気店を重要視した時代です。
私が家電メーカーに就職した時代は丁度地域電気店と家電量販店の販売シェアが50%ずつに到達したころです。
入社した時、聞いた話しでいまだに忘れられない話が有ります。
家電メーカー重役の話
重役:我が社は人、物、金をどんどん儲かる分野にシフトしていきます。
私が感じた事:昔は地域電気店が儲かる分野だった。しかし、儲かる分野は家電量販店へと次第にシフトして行った。
現在、この家電メーカーの儲かる分野は輸出や特許、住宅や部品など多様化しています。地域電気店は小さな一分野となっているのではないでしょうか?!
上州戦争
この本で、驚いたのは上州戦争の事実です。
上州戦争とはヤマダ、コジマ、カトーデンキ(現在のケーズ)の販売戦争です。
オープンセールのテレビ5円チラシと言えば思い出される方も多いのではないでしょうか!
量販店同士の戦いも大変だなと人事のように考えていましたが、結果として3社とも売上を伸ばし、近辺の小さな電気店が閉店を余儀なくされたそうです。
量販店同士の戦いで負けたのは小さな電気店だったのです。
広島、難波、宮崎の戦い
この部分こそ、ヤマダ電機の品格を問う所です。
それぞれの地域でこんな戦いが繰り広げられていたのか解りました。しかし小さな電気店を経営している私にとって、大型量販店の戦い方は参考になる事はありませんでした。
興味がありましたら、購入して読まれてはと思います。
コンテンツビジネス
一番興味がある項目は、将来電気店がどうなっていくのかと言う所です。
現状の形態で生き残るところ、アトム電器チェーンやコスモベリーズ、などのチェーンに参加するところなどがあると思います。
その中の方法としてコンテンツビジネスを主体としていく方法も有るのではないかと考えています。
家電販売でのコンテンツビジネスとは工事や設置、説明などのソフト業務の事です。
自店の一番の売りは?
×:N社のプラズマテレビ
○:丁寧な工事やすぐに駆けつける安心感、何度でもお伺いして親切に説明する対応
自店の一番の売りは大手メーカーのテレビではなく、親切丁寧な作業になります。問題はこれをどのように宣伝してどのように売って行くかですね。
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投稿日時: 2008年06月11日 10:33 [ EDIT ]