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このページはもし、アンテナ工事業者にアンテナ設備の点検を依頼した場合、どのような順序、項目で点検するのか概略を一般の方に理解して頂き、後述の「地上デジタルオンライン診断」での判断に利用頂く為のページです。
また、地上デジタルへの切り替えが完了した現段階では、表現がおかしい点などもありますが、参考としてご覧下さい。
受信アンテナの確認
電波の受信方法
地上波デジタル放送の受信方法を分類すると屋根上や屋上にアンテナを設置して直接受信しているケースと、別の場所で電波を受信し建物にアンテナ線を引き込んでいるケースがあります。例えば大阪地区の場合下記のように分類されます。
- アンテナ受信
- 屋上など高所に設置したアンテナで直接受信している(アンテナが設置していても、共同受信へと切り替え後アンテナの撤去を行っていない場合もあります。)
- 共同受信1
- ケーブルテレビ会社からのケーブルを建物に引き込んで受信している。(大阪地区は主にベイコミュニケーション、J-COM、J-COM系列ケーブルウェストの3社でカバーしています。)
- 共同受信2
- 鉄道や高速道路での電波障害によりKCV(京阪神ケーブルビジョン)からのケーブルを建物に引き込んで受信している。
- 共同受信3
- ご近所に高い建物が建った事で電波障害を起こした為、その屋上にアンテナを設置してそのからのケーブルを建物に引き込んで受信している。主に狭い地域での共同受信
- 共同受信4光テレビ(2010/11追記)
- 2008年3月頃より、光ファイバーを使ったテレビ受信サービスが開始されました。
アンテナの確認内容
屋上など高所にアンテナが付いており、アンテナで電波を受信している場合は地上波デジタル放送が受信できるアンテナがついているかどうかとアンテナが地上デジタル送信局に向いているのか確認が必要です。
下記写真は大阪市内に設置しているアンテナの事例です。一番上のUHFアンテナは神戸の摩耶山の方向を向いており、デジタルとアナログのサンテレビを受信します。上から2番目のUHFアンテナは生駒山の方に向いており、サンテレビ以外の地上波デジタルとアナログのテレビ大阪を受信します。一番下のVHFアンテナも生駒山の方向を向いており、サンテレビ以外のアナログ放送を受信しています。
下記写真のようにVHFアンテナはテレビ大阪が同時に受信できる一体型アンテナを使用している場合もあります。
アンテナ工事業者にチェックを依頼すると、レベルメーターを接続しアンテナでどの程度の強さの電波が受信できているのかを確認します。
UHFアンテナが地上デジタルの送信方向に向いていても、UHFアンテナが地上デジタルのチャンネルに対応していない場合や、UHFとVHFの信号を混ぜる混合器が地上デジタルのチャンネルに対応していない場合、受信できない場合があります。
屋根上や屋上にアンテナが立っていても下記のように電線が途中で切断され、実際には使われていない場合もあります。この場合は共同受信に伴いアンテナを使用しなくなったケースがほとんどですので、下記の共同受信の項目をご覧下さい。
共同受信
下記のようなアンテナ引込み線が建物についており、電柱からアンテナ線が引き込まれていたら、別の場所にアンテナを立てて共同受信を行っていると思われます。
共同受信の場合は建物に必ず下記のような保安器が取付けられています。壁面や屋上、通路などに保安器がついていないか確認してください。
大阪地区の場合、共同受信はケーブルテレビ会社によるもの、高速道路の電波障害によるもの、近隣建物の電波障害による地域共同受信によるものがあります。
ケーブルテレビでの共同受信
ケーブルテレビのアンテナ線が引き込まれている場合は、地上波アナログ放送、デジダル放送両方にケーブルテレビ会社独自のコミュニティーチャンネルが放送されています。放送番組を確認してケーブルテレビのアンテナ線が引き込まれているか確認する方法と、ケーブルテレビ会社に電話し住所からケーブルテレビのアンテナ線が引き込まれているか調査してもらう方法があります。
大阪地域の下記ケーブルテレビ会社はアンテナ線が引き込まれていれば、地上波デジタル放送の電波も送られています。
ケーブルテレビ各社はアナログ放送を終了後2015年頃までデジタル放送をアナログに変換して供給することが決定しました。
ケーブルテレビ経由でテレビを視聴されている所は2011年7月以降も従来のアナログテレビで視聴できる事となりました。(2010/11追記)
大阪地域以外の方は下記ページでお住まいの地域を管轄しているCATV業者に地上デジタル放送の再送信状況をご確認下さい。
ケーブルテレビの配線が引き込まれていない場合は地域のCATV事業者と新たに契約を交わす事で調査の上引き込み工事を行ってくれます。CATV事業者が地上デジタル放送の再送信を行っていれば、地上デジタルに対応する事が出来ます。
阪神高速沿線での共同受信
阪神高速による共同受信は大阪地区だけのものです。他の地域でも同じような共同受信を行っている場合もありますので、直接受信業者に問い合わせるか、地域の電気屋、アンテナ工事業者にお問合せ下さい。
阪神高速による電波障害により、共同受信を行っているところも、高速道路沿いに多くあります。リモコンの番号の1が「サンテレビ」3が「NHK総合」の場合で高速道路が近くにある場合はこの共同受信です。引き込み保安器を見ると下記のように「KCV」と書かれている場合も有ります。
阪神高速ではすでに地上波アナログ放送の受信対策を行ったところにデジタルの受信障害対策は行わない事が決定しており。この共同受信を使っている建物では地上波デジタル放送を受信する事が出来ません。
その代わり京阪神ケーブルビジョン(KCV)と言う会社が、有料サービスとして地上波デジタルの受信対策を行っています。月々840円(価格は2007年現在)(京阪神ケーブルビジョン(KCV)は2008年10月より無料で地上デジタル送信を開始しました)地上波デジタル受信サービスとケーブルテレビ同様の多チャンネルサービスを行っています。(2008年10月14日修正)
地域での共同受信
近くに大きなマンションが出来たため、マンションの屋上にアンテナを立て近くに民家にアンテナ線を配線しているなど、狭い地域で独自に行われている共同受信のケーブルが引き込まれているケースも考えられます。
この場合は、ここの設備により地上波デジタル放送が受信できるかどうか決まりますので、実地調査を行うしかありません。
既存設備で地上波デジタルが受信できない場合、共同受信用アンテナを立てているビルのオーナーや管理組合も、アナログでの受信障害対策を終えているので、新たな費用を伴う改修工事は同意が得られず改修が円滑に進まないことが良くあります。
地上デジタル放送に切り替わると、アナログ放送で発生していたゴーストなどの障害が無くなり、特に都市部では受信障害が解消する場所が多くなります。そこで、個別に地上デジタル受信用のアンテナをたて、従来のアナログ放送共同受信と信号を混合して引き込む工事が増加しています。
※改修工事には一部助成金が支給されるケースがあります。詳しくは→助成金一覧 | デジサポ 総務省テレビ受信者支援センターでご確認下さい。(2010/11追記)
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