現在、テレビのディスプレイは薄型化・大型化の方向へ向かっており、その上日本国内各メーカーではブラウン管の製造を休止・終了しており、プラズマディスプレイと液晶ディスプレイの2種が生産・販売の殆どを占めています。
ですのでここではプラズマディスプレイと液晶ディスプレイを比較することにします。
プラズマディスプレイと液晶ディスプレイそれぞれに長所・短所(得意な点、苦手な点)がありますので、テレビの使用法・テレビ視聴スタイルをお考えの上選ばれるのがよろしいかと思います。
プラズマパネル | 液晶パネル | |
長所 |
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弱点 |
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プラズマパネル(やブラウン管)が、映像を構成する映像素子部自体が瞬間的に発光・発色・点滅を行う「インパルス表示」方式であるのと比べ、液晶パネルは発色する素子(液晶部)にバックライトで光を当てて映像を映し出す「ホールド表示」方式なのでフレーム表示中(60フレームの場合1/60秒間)は同じ画像を保持し続けるため動き映像が大きければ大きいほど映像ボケ感が増加します(それほど人間の目の認識力は高いわけです)。
この動画に対する液晶ボケ(液晶流れとも言う場合があります)を解決するために映像フレーム間に黒画面を挿入する「擬似インパルス方式」等が用いられたりしています(黒フレーム入れるため画像が暗く感じられることもあります)が、最近では「120フレーム倍速駆動」という技術が用いられるようになりました。
倍速駆動技術とは、毎秒60フレームの映像の各フレームの画素の周辺画素を検索し、表示されている像の動きを検出し、中間の位置に動いていると判断した像を合成、フレームとフレームの間に、その合成して作成したフレームを挿入して秒間120フレームで表示させる技術のことです。
液晶パネルに倍速駆動能力が搭載されていることと併せて、中間フレームを生成・処理できる高性能の映像処理プロセッサーが必須となります。
さらに、中間フレーム作成に加えその中間フレーム映像の精度(そのための動き検出の精度)を高い位置で保つためより高速の演算処理の出来る映像処理プロセッサーでないといけません。
そのため同メーカー、同サイズ、倍速駆動技術以外では同能力の液晶テレビの値段にはかなりの差があります(32V型で4〜6万円)
当然のことですが、各社開発の倍速駆動用画像プロセッサーの性能は違いますのでメーカーによってかなりの差が生まれており、出来不出来の差もかなりあるようです。
上記の現行テレビディスプレイに加え、下記のような次世代ディスプレイが開発・実用化されていますが、製造コストや大型化、安定供給の面ではまだ中途段階です。
ですので、次世代テレビディスプレイとして扱います。
ブラウン管やプラズマ、FEDと同様にインパルス方式で、画像素子自体が1ドットごとの発光素子です。
発光素子を構成する発光層が有機化合物のフィルムで構成されており、そこから名前を取っています。
発光層の厚みは比較的厚い多重構造でも1マイクロメートル未満であり、画像制御基盤も薄型プラスティック板等を利用することで、フレキシブル(曲げられる)ディスプレイも可能です。
画像素子が自己発光ですので液晶ディスプレイに比べ、広視野角・高応答速度を実現させています。
現在では携帯電話のディスプレイによく使われていますが、据置型テレビディスプレイ現在11V型が最大です。今後は画面の大型化での供給が求められています。
基本原理はCRT(ブラウン管)と同じで真空状態下で陰極部から電子ビームを画像素子の蛍光体にぶつけて発光・点滅させます。
CRTと違うのは画像素子ごとに陰極部を持ち、画素部と陰極部の距離が数ミリで済むので薄型ディスプレイ化が期待できることです。
ただ、現在のところ(真空下での製造環境があるための)大型真空設備等生産コストが膨大なことと、安定した生産が未だ適わないため製品化にはまだまだ時間がかかりそうです。
CRT(ブラウン管)と同じで真空状態下で陰極部から電子ビームを画像素子の蛍光体にぶつけて発光・点滅させます。
CRTと違うのは画像素子ごとに陰極部を持ち、画素部と陰極部の距離が数ミリで済むので薄型ディスプレイ化が期待できることです。
上記の通りSEDはFEDと素子発光原理は一緒(というかSEDはFEDの一種)なのですが、陰極部での電子の発生方法が違い、FEDのそれよりも低電圧で電子を取り出すことが出来る点からFEDより商品化開発が進んでいました。
ただ開発大手であったの東芝の撤退により、キャノン1社の事業としてはかなり難しいものになっているようです。
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